底突きとは

何かを運ぶ際には、運んだときに生じる衝撃を、考えなければいけません。何も考えず、緩衝材をまったく使うことなく、車などで配送物を運ぶと、外装箱がぐちゃぐちゃになり、中身もまたぐちゃぐちゃになる可能性があります。

それは、あまり歓迎できるようなことではありません。
そのようなことにならないためには、まず、現実で起きている事故のような事柄に目を向ける必要があります。その中でも、底突きは気をつけるべき事故です。

これは、緩衝材を置いたはいいものの、衝撃の際、箱が緩衝材に沈み込んで、どこか固い場所に、外装箱がぶつかってしまう、という事象です。こうなると、せっかく緩衝材を置いたのにも関わらず、外装箱が傷ついてしまいます。

このようなことを起こさないためには、実験を繰り返し、絶対に事故が起きない、と結論づけられるまで考え抜く、ということが必要になります。大事な荷物を守るために、ぜひそうしましょう。

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パッケージデザインの評価軸

デザインはできあがったものの、評価軸がないと、どういいのか悪いのか判断基準がなく、曖昧になります。しっかりとした評価軸が定まっていれば、改善につながります。

評価軸は5つあり、まずは目立つかどうかです。消費者の記憶にいかに残るか、印象に残るようなデザインかということです。
次は「らしさ」が伝わるかです。消費者はデザインでその商品がどういう商品かを知ることになります。商品の雰囲気とデザインがマッチしていないと違和感を覚え手にはとらないかもしれません。

コンゼプトが伝わるかも重要なポイントです。ほかの商品との差別化がはっきりしていて、このデザインはユニークで商品の価値が短時間で伝わることです。
アイデンティティがあるかは、パッケージデザインの色やロゴ、文字フォントなど消費者の印象に残るような独自のものにする必要があります。

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優しく物を守ってくれるアスパック

軽量で小さく収納できるのにも関わらず使用する時に広げれば大きくて丈夫な箱になるダンボールは、今日のように物のやり取りが高い頻度で行われている状況下で重宝します。
そのようなダンボールの中に一緒に入れると内容物の安定性が向上する上に衝撃などからも守ってくれるのがアスパックであり、白色で1つあたりの大きさも小さいクッション材です。
アスパックは赤色もしくは緑色の2つのタイプから選ぶ事ができ、それぞれS字の形をしている点では共通しているものの、1つあたりの空洞の大きさが異なる様子から重量に差異があります。
それぞれの中の空洞の大きさによって重量が異なるからこそ、アスパックと共に入れる物によって柔軟により良い選択ができます。

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多岐にわたる食品を改めて見直してみよう

日常スーパーマーケットなどで見かける様々な食材や食品の多くは、数々の包装技術と食品加工技術があってはじめて一般消費者に届けられています。

一口に食品と呼ばれているものでもいろいろな種類がありますが、一般的に「生鮮食品」と「加工食品」に大きく分けることができます。生鮮食品として挙げられるのが、肉をはじめ野菜、牛乳、果物、魚介類などがあり、加工食品ではお米や大豆といった豆類があります。

加工食品は多種多様のものが流通しており、昔からある豆腐や納豆といった日配食品や生菓子などの「多水分食品」、味噌や生麵といった「中間水分食品」という分類があります。

さらに、加工食品には「乾燥食品」という分類もあり、具体的には茶葉、ノリ、干し菓子といった分類も行われています。

これら様々な食品に合わせた包装技術と加工技術によってはじめて、お店の陳列棚に食材を並べることが可能となっています。

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ポリプロピレンも食品容器には不可欠な素材

プラスチック容器なくして今の食品包装の多種多様化や量販化は成しえなかったとまで言われていますが、その一つにポリプロピレン(PP)容器があります。

この半透明の容器は、素材としたポリプロピレンが使われており、折り曲げても割れにくいうえ耐熱性や油にも強いといった数々の優位性からスナック、パン、菓子といった日常品に幅広く使用されています。

そのほか、ポリプロピレンに無機物を加えたPPF容器は、お弁当やお惣菜向けで電子レンジの使用も可能といった容器に使われるなど毎日の食卓に欠かせない食品に使用されています。

さらにポリプロピレン使った発泡PP容器は食品トレーなどに使用されており、ポリスチレンを使った発泡スチロール容器(PSP)同様幅広く活用されています。

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HACCPとは?日本でも義務化されている?

HACCPというのは、アメリカで宇宙食の安全性を確保することを目的に制定された食品の衛生管理基準のことです。なお、その歴史は古く、アメリカで定められたのは1960年代のことでした。
そんなHACCPの特徴は、従来の衛生管理方法と違って抜き取り式の衛生管理を行わない、というところにあります。HACCPで行うのは、原材料を受け入れてから最終的に製品ができるまでのすべての工程を監視し、その衛生管理状況を記録しなければならない、というものです。従来一般的だった抜き取り式よりはるかに高い安全性を誇ることもあり、国際基準として多くの国で義務化が進められています。日本においても2021年6月以降、HACCPに基づいた衛生管理制度の導入が義務付けられています。

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包装紙の種類を知って素敵なラッピングを

包装紙と言っても多くの種類があり、紙質によって印象が変わってくるのをご存じでしょうか?折り目が付きやすいものもあれば、テープが付きにくいもの等たくさんの種類があり、それぞれの特徴を知ることで美しい仕上がりなるのです。

表面がつるつるとした純白ロール紙、光沢がなくザラザラとした質感のクラフト紙もあれば加工によるしわが付いたクレープ紙、布に近い感覚で扱える不織布など、様々なタイプの包装紙があります。それぞれ種類や紙質によって、薄さや包みやすいものが変わってきますので、希望の仕上がりに合わせて選んでください。もちろん、紙質以外にも柄やリボンの結び方でもガラッと印象を変えることも出来ます。通年使える柄や紙質でも、リボンの組み合わせ次第で違うイメージを持たせることも可能です。更に、同じ色でも紙質が違えばぐっと印象が変わります。

ぜひ包装紙選びを楽しんで素敵なラッピングをしてみてください。

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中身が見えるパウチ包装について

アメリカのHappy family社にはベビーフードで中身が見えるシリーズというものがあります。パッケージが透明というだけでなく、中身のオーガニック成分の割合をはっきりと表示したベビーフードとしても評判です。また、それらをウェブサイトを通じて果物生産者と親たちを結びつける役割を果たしています。パウチには有機栽培に関するアメリカ農務省の人転移マークや非遺伝子組み換えのマークも表示されています。これによって社会的課題や環境への配慮を顧客に植え付けることに成功しました。パウチには透明バリアフィルムが使われています。これは細川洋行のアメリカ合弁企業によって供給されています。このベビーフードのパウチには、上下に図柄を引き立たせる鮮明な印刷が施されています。フロントパネルの約50%が透明で、賞味期間が10ヶ月あります。

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包装は次世代レトルトパウチへ

2012年に発売されたキャンベルのレトルトパウチ、2013年にリニューアル発売されたボンカレー(大塚食品)には、次世代レトルトパウチの片鱗が見て取れるといいます。キャンベルのスープには、透明バリアフィルムを使用して、中身を見せているところや胴部に白色PETを使用して、内容物の色の隠蔽性を高めています。また別の商品では、胴部表面にマットコートを使用して、ラミネート構成にアルミ箔および直線易カット性を有するナイロンフィルムを使用しています。これらは熱いうちに内容物を取り出す手助けとして定着していくと言われています。またこれらには電子レンジの加熱時の内圧開放機構はまだ装着されていません。透明バリアフィルムで世界のリーダーである凸版印刷のGLフィルムは2013年現在で、世界40カ国で使用実績があります。

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世界が目指す包装技術の方向

インターパック展には、ワールドスター賞というものがあります。2017年には世界35カ国、合計291点の応募があったといいます。そのうち日本からは20点がワールドスター賞に選出されました。

国別では最多の受賞国です。2位はドイツで18点です。この年から新たに設けられたのはセーブフード大賞です。そこにはスペイン、メキシコ、オランダの企業がそれぞれ選ばれました。

そのどれもが青果物、または精肉の鮮度保持に関わるものだったといいます。日本では毎年600万トン以上のまだ食べられる食品ロスが報告されています。

これに加えて、推定300万トン近い野菜、果物が収穫から消費までの流通過程で廃棄されていると言われています。

この現実の中で、アクティブインテリジェント技術の開発と実用化が包装技術の開発の方向性ではないかと思います。

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