包む文化3

包装するという意味合いは、内容物を保護する事が主な目的となります。「保護」とは、多方面的な害敵から、内容物を守る事になります。どんな害敵になるでしょうか?

●害虫、動物
●カビ菌
●酸化
●腐食
●乾燥
●振動
●衝撃
●水分、湿気
●ほこり
●温度

包装や梱包が、これだけの害敵に立ち向かっていると考えると、優れた技術であるという事が分かります。包装や梱包には、様々な機能がありますが、害敵からの保護をメインに考えてみると、多くの害敵から内容物を保護している事に気付きます。皆さんの身に着けている、衣服なども、考え方によっては、皆さんを保護しているものであります。その寸法や素材、デザインなどが、多くの場合、機能性とファッション性を求めて作られるように包装や梱包にもそのような機能が備えられています。それらは、包装技術、梱包技術における簡便性、快適性などと呼ばれ、目的別、用途別に、その形態を変化させ、柔軟に対応しています。環境的な害敵もあれば、内容物の好む環境、好まざる環境など、様々な要求によって、包装素材は研究を重ねられ、現在のような形態に辿りついているのです。最近では、梱包素材のリサイクル技術への視点が注目されていますが、そういった追求は、飽くなき探求として、様々な課題が立ちはだかるのではないかと考えています。