3Dプリンターを活用した包装技術
カリフォルニア大学のバークレー校の工学エンジニアたちは、台湾の国立交通大学の研究者との共同研究で、消費者の牛乳の廃棄問題に取り組みました。彼らは牛乳のカートンにピッタリ合致するセンサーを組み込んだワイヤレスキャップを考案しました。
イギリスのNature誌に発表された研究内容によると、プラスチックキャップを、3Dプリンターを用いて作って、その際に回路形成部には予めワックスを埋め込んでおきます。次にワックスを溶融除去して、そこで生じた中空部分に銀を注入します。そうするとキャップの内部に設けられた小さな液だまりの部の上下に向かい合った電極が設けられることになります。
ミルクカートンを激しく揺すると、この部分に少量の牛乳が貯まり、電極間に電波が流れます。腐敗による電流の変化を読み取ろうという仕組みです。