袱紗(ふくさ)

最近の若い方の間では「袱紗(ふくさ)」の存在や、意味をご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、「袱紗」は、冠婚葬祭などの公けの場においては、相手の方を思いやる気持ちを表すための重要な役割を果たすアイテムの1つでもあります。「袱紗」とは、小さな風呂敷を言います。結婚式やお葬式などに持参する「のし袋」「香典」などのお金を包装するための風呂敷をイメージしてみてください。「袱紗」で持参するお金を包むことで、冠婚葬祭の大切な場でのお届けものを汚さないようにするためのカバーのような役割をしてくれます。「袱紗」があることで相手にお届けするお金やプレゼントが汚れないように守ってくれるものです。「袱紗」を持参することでお届けものやプレゼントに、清らかなご自身のお気持ちを込めるているという証ともなるでしょう。「袱紗」は比較的小さい風呂敷ですので、お金やプレゼントやお届けものの小物などを包むために使用しますが、「お祝い事」や「お悔やみごと」など、それぞれのシチュエーションの違いによっては、その包装の仕方にルールやマナーがありますので礼儀正しいそれぞれの場でのマナーを理解しておくことが大切です。「お祝いの場」では右包み、「お悔やみ事の場」では左包みなどが基本的なルールとなっています。日常的にご自身の荷物や小物類を持ち歩く際に、風呂敷を結ぶことで何通りもの使い方を編出すことができますが、フォーマルな場におきましては「袱紗」や風呂敷のの結び目が、失礼に当たることもありますのでご使用にあたってはどうぞお気をつけください。

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